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「みどりのかげ」 [★賞心悦目]

遊歩公園にあった白い像
(セメント)の「みどりのかげ」
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 十数年前にたまたま、行事でコンパルホール4階(多目的ホール)を訪れることがあり、ホールの横に設置されていて、懐かしく眺めました。

 そして、その時にこれがセメント製だったと知って、驚きました。
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 わたしが子どものころには「滝廉太郎像」の隣に並んでいました。
 四季折々、色を変える公園の樹木の傍ら、陽光に照らされる白い像
 遠い記憶にあっても、木々の織りなす色彩、特に緑に映える白い像の美しさが、印象深く脳裏に焼き付いて残っています。
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それから、2015年に初めて朝倉文夫記念館へ
 
 立ち寄った「記念文化ホール」の脇に「みどりのかげ」がありました。
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屋外と室内では、特に表情の違いが見てとれました。
 やっぱり、「みどりのかげ」は屋外にあるほうが生き生きとしている感じ。「ブロンズより白がいいな」「わたしは昔のほうが好きだな」と思いました。
 
 ところで、その数年後に再訪した際、この像は記念館の常設展示へ移設されていました。屋根のある屋外だったとはいえ、セメント製の宿命には逆らえなかったのでしょう・・・。

トークイベント"朝倉文夫を語る" [☆雑記帳]

朝倉文夫 OPAM.jpg
 朝倉文夫生誕140周年記念で「猫と巡る140年、そして現在」がはじまりました。
 
 開催初日に、谷中の台東区立朝倉彫塑館の主任研究員さん、朝地町の朝倉文夫記念館の館長さんらの登壇という、超目玉なトークイベントがありました。
 この日、お話を伺ううちに『高崎山のジュピター像』は「自然主義的写実描写」&「アサクリック」から鑑みると、自然に囲まれた今の状態こそが、あるべき姿なのだと思いました。
 現在、遊歩公園にある「みどりのかげ」像はブロンズになっていますが、以前の姿は白い像でした。
 「みどりのかげ」はブロンズと白(セメント)では、ずいぶんと印象が違って見えます。
 わたしは白い像の方が好きです。
 公園の東側に親戚の家があるので、幼い頃からその白い像を見慣れていたため、白い像が気に入っているのかなと思っていましたが、トークイベントで主任研究員の戸張さんが「朝倉は、白が好きだったと思われる」というお話があって、「やっぱりね」と腑に落ちた気がしました。ちなみに、その白い「みどりのかげ」は、大分市のコンパルホール内と朝地町の記念館に展示されています。