石蕗の花と「ふたり」 [★賞心悦目]
竹田の城下町散策からの復路で、立ち寄った朝地町の「朝倉文夫記念公園」
石蕗(ツワブキ)の黄色い花が
今を見頃と、誇らしげに群生。
きれいな形で木をとり囲み、花開いていました。
これは、自然の造形なのか?、とうぜん日々のお手入れによるものかしら?と感心しました。我が家の庭の石蕗は、毎年ポッリンと花を咲かせる程度なので、カメラを向けることもないし・・・。
「黄葉の見頃は、あと数日後という銀杏の木」
初めて目にした、朝倉響子の「ふたり」
2016年に完成していた彫塑「ふたり」
著作権の問題で5年間、シートに覆われて非公開。2年前の2021年に除幕されるという、背景がありました。
「ふたり」と「石蕗の花」
「石蕗」の花言葉は「困難に負けない」
設置の背景を知ると、偶然とは思えないめぐり合わせの花言葉です。
「つかず離れずの位置に座る二人の女性」
彫塑「ふたり」には、「真の女同士の友情は、お互いを認め合うことから始まる」というメッセージが込められているのではないかと思います。
2023-12-02 14:40
菊花展 [★賞心悦目]
丹精込めて育てられた菊花
和服美人のような艶やかさ
毎年、「七五三のお祝い」前の時期に神社で催される。
菊花展
大菊 小菊 色とりどり菊の種類がたくさん。
どの花も優雅だったり可憐、目移りしてしまう美しさ。
大菊は振袖の姫君、小菊は町娘といったところ。
この時期に合わせて開花させる技は見事です。
我が家の菊(マム)
花壇に植えていた菊は、もう咲かなくなりました。
鉢植えから庭に直植えして、2~3年はすくすく育ってくれていたんだけど・・・。
手入れが、ゆきとどかなかったのです。 「肥料喰い」といわれるくらい肥料が必要だとは知ってましたが、手間も肥料も足りなかったよう。
「菊は育てるのが難しい植物」「菊づくりは心を磨くたしなみ」だとか・・・。
出展されているおじさま方に菊栽培について伺っていたら「一緒に菊を育てませんか?」と入会のお誘いをうけました。無下にお断わりできず「考えておきます」と答えてしまいました。(グリーンサムの才能ナシ)。
小学校のクラブ活動は「園芸」でした。同じエンゲイでも「皿回し、南京玉すだれ、手品や落語」の「演芸」と間違われてしまいがちな、わたしです。
2023-11-22 16:00
「みどりのかげ」 [★賞心悦目]
遊歩公園にあった白い像
(セメント)の「みどりのかげ」
そして、その時にこれがセメント製だったと知って、驚きました。
わたしが子どものころには「滝廉太郎像」の隣に並んでいました。
四季折々、色を変える公園の樹木の傍ら、陽光に照らされる白い像
遠い記憶にあっても、木々の織りなす色彩、特に緑に映える白い像の美しさが、印象深く脳裏に焼き付いて残っています。
それから、2015年に初めて朝倉文夫記念館へ
立ち寄った「記念文化ホール」の脇に「みどりのかげ」がありました。
屋外と室内では、特に表情の違いが見てとれました。
やっぱり、「みどりのかげ」は屋外にあるほうが生き生きとしている感じ。「ブロンズより白がいいな」「わたしは昔のほうが好きだな」と思いました。
ところで、その数年後に再訪した際、この像は記念館の常設展示へ移設されていました。屋根のある屋外だったとはいえ、セメント製の宿命には逆らえなかったのでしょう・・・。
2023-06-11 21:00
初代ボスザル「ジュピター」の像 [★賞心悦目]
高崎山には、悪い言い方だけど
宝の持ち腐れともいえる彫塑が存在している。
初代ボスザル「ジュピター」の像
朝倉文夫先生の素晴らしい彫塑
サルの体つきを実写的に表現し
力強い手足、野生ならではの眼光の鋭さ
ボスザルの威厳と包容力も感じさせる。
もはや人目のつきにくくなった場所に、お宝を置いておくなんてと、高崎山へ行くたび、複雑な気持ちになってしまう。これぞ市の財産として、駅前や公園など公共の場所に移設もしくは、美術館で展示するのが相応しくないかい?と思うのだけど、ここはお寺さま(萬壽寺)の所有地、そう簡単にはいかないのかな?「あーぁ。もったいない」
でも、この「ジュピター」の彫塑の近くには、寺のお地蔵さまなどの石像が点在していて、なんとなく周りに溶け込んでいるようにも見受けられる。
「ジュピター」は、おサルさんたちの「守りご本尊さま」として、高崎山全体を見守っているように思えなくもない。
2023-06-06 16:00
桜の季節に舞う鯉のぼり(弐) [★賞心悦目]
別府「境川沿い」の桜
そして、川に舞う鯉のぼり
車で川沿いを走るとき、よく目にしていたこの景色
先週末、初めて川沿いに降り立ち、歩いてみました。
川下の海側に眼をやると「高崎山」が望める。
川上の山側に眼を向けると
「鶴見岳」と「扇山(大平山)」
桜並木だけじゃない
とても贅沢な景色の中を散策しました。
タグ:別府
2023-04-05 19:30
桜の季節に舞う鯉のぼり(壱) [★賞心悦目]
桜の季節に舞う鯉のぼり
市内の桜並木の川沿いにはためく、鯉のぼり
すっかり春の風物詩となっています。
子どもの頃は、今より何倍も川幅がひろくて
川岸には、朽ちかけた古びた木造の小舟があった。
春は土筆が芽吹き、秋には彼岸花の花咲く
小さく、なだらかな土手のある河原だった。
護岸の整備により、河原は消え、公園になり
狭くなった川は、川とは呼べそうにない
「溝」のような形になってしまった。
そして、整備に伴い桜の植樹がされ
すっかり様変わり。
いつしか、その桜木が立派な桜並木に成長し
桜の季節が来ると、春空に元気な鯉のぼりが
舞い踊って、桜花に華を添えてくれている。
のどかだった、昔の川辺の面影を思い出しながら
家族連れの楽しげな姿に心が和んでいく・・・。
2023-04-05 19:00
臼杵公園へ [★賞心悦目]
臼杵の城下町を眺めるべく、臼杵公園へと行きました。
城跡への正面突破(古橋口園路)は、石垣崩落の恐れの通行止めにて不可
よって、回り道コース(今橋口園路)での登城となりました。
今回の登城の目的のひとつ
日名子実三の「彫塑見学」
「廃墟」と題された
老木と一体化したような翁の像
第一印象は、お師匠さん=朝倉文夫「墓守」を彷彿とさせる作品だなってベタな感想。
聞くところによると、不運の俊寛僧都をモチーフにしたとのこと。でも、わたしは、老衰で亡くなった祖父、柔和で寛容だったおじいちゃんの面影とが重なりました。まるで、人生を全うした翁(おじいちゃん)が、温かい眼差しで、優しく語りかけてくれるような感じがしました。
公園内の日名子実三のもう一つの作品
大友宗麟公のレリーフ残念ながら「レプリカ」
オリジナルは、第二次世界大戦中に金属供出されたそうです。
そして、公園内には「国崩し」という名の大砲が鎮座しています。
ポルトガル副王から宗麟公への贈り物だったそう・・・。
こちらは、もちろんレプリカだけど、400年以上前の本物の「国崩し」は現存していて、靖国神社の遊就舘に展示されてあるっていうのよね。
臼杵公園内には、護国神社も建立されていて、そこかしこに戦争の爪痕が見てとれたりし、つくづく戦争は嫌だと思いました。
城跡の一角から、城下町にあるカトリック教会が見えました。
15世紀後半のキリシタンの時代から
現在に至る臼杵の歴史を物語る城跡でした。
2022-11-06 16:00
鐘の音に魅かれて [★賞心悦目]
梅雨曇りの金鱗湖
この日は、14歳の夏休みに知り合って無二の友となった、かけがえのない友人を追悼すべく、早朝から彼女との想い出にあふれたお店(茶房)へ行くために早起きをし、由布院へと向かいました。
茶房をあとにしてから、金鱗湖周辺を散策。湖面をのぞくと鯉に混じって、外来種らしき異様な光を帯びた魚が生息していて、気味の悪い大きな赤い口を広げていました。その魚の様子を観察していたら、お寺の鐘の音が鳴り響いてきたのです。それは、午前11時を告げる鐘でした。
その音色を耳にした途端、突然というか必然的に「これから、お寺にいこう~」と思い立ってしまったのでした。
「佛山寺」の鐘は、なんとも心地のよい響きをもち
わたしをいざなってくれ、それは5年振りの参詣となりました。
「牛に引かれて、善光寺参り」ならぬ「鐘の音に魅かれて、佛山寺参り」ということです。
亡き友は、その数日前に満中陰をむかえていたので
このような機縁(仏縁)もあるものなんだなと思うと
感慨深いものがありました。
山門まで登る道の途中で、ウグイスの鳴き声が聞こえてきました。しばし観光地の喧騒を忘れてしまう憩いの地が、湯の坪街道から数分の場所にあるんだと改めて感じ入りました。
ところで、帰宅してから、司馬遼太郎が『街道をゆく』の中で、「ここ(佛山寺)の鐘の音は、郷愁のある響きである。」とふれていらっしゃると知りました。心の和む澄み切った鐘の音は、今回の旅空で、午前11時に鳴り響くと知りました。これからは、時間を合わせて湯布院を訪ね、鐘の音に耳を傾けたいと思います。
2022-06-21 11:30
紅く染まるコキア≪育て!! 魔女のホウキ≫ [★賞心悦目]
コキアが紅く染まり、見頃を迎えていました。
そう、あの魔女のホウキの材料になる植物です。
ハロウィーンでの出番を待ちかねているみたい!?
ダム湖の借景が、ロマンチックでステキ
お家から出たことのない手乗りサイズの「くま公」をお供にして
農業文化公園(杵築市)で、秋の空と景色を満喫してきました。
右のような緑色のコキア群もありました。
コキアを長く楽しんでもらうため、植える時期を少しずらしているそうです。
紅いコキア群の中に黄緑色のコキアが、ちらほら見え隠れ。同じ時期に植えたのだそうですが
「朱に交われば赤くなる」ことに抵抗するかのごとく、自己主張する黄緑コキア。どこの世界にも目立ちたがり屋さんは、いるものですね。
自分用のお土産に「ロザリオビアンコ」と「香母酢(カボス)」を買いました。
皮ごと食べられる、種のない「ロザリオビアンコ」は、さわやかな甘さで美味。薄皮が剝きにくかったけど、やはり皮がない方が格段に美味しかった~頑張って剝いた甲斐がありました。
公園内の果樹園で育った粒よりのカボス(詰め放題)
ビニール袋を引きのばしたら、あと3個は入ったかも・・・。
2021-10-10 14:30
秋風のヒマワリ [★賞心悦目]
臼杵市野津町落谷の「季節はずれ」と呼ばれている
「ヒマワリ畑」に行きました。
地域の方々の取り組みで、畑に植えられたヒマワリの種が
大事に育てられ、見事な花々を咲かせていました。
「蝉しぐれ」と「麦わら帽子」が似合う
カンカン照りの真夏のヒマワリ畑ではなく
涼しげな虫の鳴き声を耳にしながら
心地よい10月の秋風に吹かれつつ、ヒマワリを愛でるという
贅沢な体験をすることができました。
なんと、ヒマワリの花をひとり5本まで持ち帰れました。
親切な駐車場の誘導、花切りハサミを貸していただくなど
地域の方々のお心配りと、もてなしの数々にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
持ち帰り用のお花を選んでいたら
ハサミを入れたいヒマワリにミツバチがとまっていて
美味しそうに夢中で蜜を吸っていて、この花は
とうとう、切ることができませんでした。
この畑を散策している間じゅう、ヘンリー・マンシーニの
映画「ひまわり」のテーマ曲が、脳内で自動再生されたのでした・・・。
大輪の黄色い花は、元気を与えてくれるけど
ヒマワリの花言葉は「あなただけを見つめる」~なんだか、切ないな・・・。
2020-10-22 19:30
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