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御嶽神楽 [☆舞台(Stage)]

九州でも神楽の盛んな大分県において、豊後大野市に神楽会館が建てられました。その神楽会館の一般公開が、同市清川町にある「御嶽神楽」の公演でした。

「御嶽神楽」は、2007年に国の重要無形民族文化財に指定された、大分県を代表する神楽です。

今回の演目は「神逐(かみやらい)」、「五穀舞(ごこくまい」、そして、「天孫降臨(てんそんこうりん)」の計三幕でした。

御嶽神楽.jpg
第一幕 神逐

 

「神逐」では八岐大蛇退治の須佐之男命が八百万の神たちに乱暴をはたらき、ヤンチャ振りを発揮するというコメディータッチの神楽。 こんな性分だから大蛇退治で実力発揮できるんだなと「荒ぶる男」=須佐之男命像が納得できました。

五穀舞.jpg
第二幕 五穀舞

 

五穀豊穣を祈願して大祭などでよく舞われるという演目なので、目にしたことがあります。(神社の神楽殿ではお菓子や餅まきがあります。)今回は、演舞者が客席へ降りて手渡しでお餅を配ってくださいました。運よく通路側の座席だったので、縁起物の紅白餅を頂くことができました。

天孫降臨.jpg

第三幕 天孫降臨

「御嶽神楽」の魅力は煌びやかで勇壮、また優雅に舞う姿にあると思います。一般の神社で行われる奉納神楽とは一線を画して格式の高さを感じさせているといっても言いすぎではないと思います。

大太鼓のバチは普通見かけるものとは違って少し細くて長く、どうやら手作りのようなバチに見えました。それを何本か使い分け、また一幕ごとに太鼓の叩き手が交代しました。力強い太鼓のリズムは素晴らしいもので、これこそ神楽の要となる音なのだと思いました。そして、伝統文化の保存継承に尽力される神楽座団員の方々、また若い団員の誇り高い姿に深い感動を憶えました・・・。

(7月25日(土)豊後大野市・神楽会館 )


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