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マリア・カラスの真実 [☆映画(Cinema)]

映画『マリア・カラスの真実』で、多感かつ繊細な面を持つマリア・カラスを発見した。勝気でわがままな印象が強かった、この比類なき珠玉のディーバの真実の一部を垣間見ました・・・。

 MariaCallas.jpg

このドキュメンタリーは、淡々と在りし日のマリア・カラス像を浮き立たせ、強い残像として焼き付けてくれます。

自らが語る母親との確執、オナシスとのロマンスについて記者のインタビューに答える彼女は、彼との結婚を望む乙女心をのぞかせ、とても可愛らしい。

また、実際に舞台で着用した素晴らしい衣装の数々が、もの哀しく宙を舞うかのように映し出されてゆきました。

私が初めてマリア・カラスを聞いたのは小学5~6年生くらいの時、家にあったアルバム。

それは世界の音楽シリーズのような頒布盤のレコードでした。 その中でもとりわけ心に強く残った曲は~『アヴェ・マリア』でした。

 

海運王として有名なオナシスのことを「海賊」呼ばわりする洒落の効いたナレーション・・・。英語で喋っているマリア・カラスが一番、素顔に近いのではないかしら・・・と思いました。

「カラスの前にカラスはいない。カラスの後にカラスはいない。」そして、53歳で急逝したカラスの残したものは『歌声だけ』だったということを思い知らされた時、哀しさというより愛おしい気持ちでいっぱいになりました。★★★☆☆


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