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Into The Wild=荒野へ [☆映画(Cinema)]

 

オリジナル・サウンドトラック“イントゥ・ザ・ワイルド”

ショーン・ペンの監督作品だから、興味を持ちました。『プリッジ』は大傑作だと思います。ジャック・ニコルソン演じる警官が被害者の親のもとへゆく養鶏場のシーン、強い緊迫感の表現は印象的でした。

話の大筋は分かっていたので、最初はロード・ムービー仕立ての映画を淡々と観てゆくという感じでした。さすが広~いアメリカ、相変わらずヒッピーやヌーディストのままの人がいて、その交流など面白かったです。でも、途中からアラスカで狩猟を(動物を撃ち殺して)糧に生きていく姿に、辟易してしまいました。

彼が旅先で名乗っていた『アレキサンダー・スーパートランプ』、両親の確執に悩んでいたアレキサンダー王からとっていたのでしょうか?。彼もまた両親の不仲、親への反発からの旅立ちだったから・・・。でも、その旅も最期は地下茎の毒イモを食べて命を落とすのだから悲しすぎます。ドラッグに手を出すのもカルト教団に洗脳されるのも困るけど、親より先に旅に逝く不孝は、最悪です。

旅路の果てに残したものは「Right Name=実名」だった彼ですが、私は求道者と呼ぶことはできません。ショーン・ペンは冒険に走る危険さ、若者に命の大切さを伝えたかったのでは?と思いました。現代社会への警鐘も含めて・・・。

バスの前で平和に満ちた顔で微笑む実物の彼の写真を、涙無くしては見られませんでした。

エディ・ヴェダーのバラードが物悲しさを誘っていました。 「なぜ、アラスカでなければならなかったのか?」これが疑問のまま・・・。      ★★★☆☆


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