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◇高崎山のサヤカ◇ [☆旅空百景]

白いコスモスの花言葉は「純潔」
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2023年7月23日
高崎山のサヤカの30歳の誕生日でした。
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 10日ほど前に高崎山へ行ったのは、C群に会うためとサヤカが気がかりだったからです。というのも、スタッフさんのブログで、サヤカが迷子の赤ちゃんザルと一緒にいたお話の中で、時々サヤカはB群と一緒に山へ帰らず、サル寄せ場の付近に残ることがあるというのです。お尋ねしたところ、どうやらサヤカはB群の群団よりもいくらか離れた場所で夜を明かしている様子。賢いサヤカは、知恵を絞り、さらに工夫して生き抜いていました。
 病気をして「あれもできない・これもできなくなった」と嘆いちゃいけないな。サヤカのように前を向いて人生を歩んでいこうと思い、私は励まされ続けています。
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 (ハンディをものともしないサヤカの育児奮闘ぶりは本になっています。おもわず泣いてしまいました。サヤカは、母:ヒナゲシの9番目の末っ子として、たくさんの愛情を受けて育ったから、立派なお母さんになれたんだと思いました。)
  
無事に生まれた3頭の息子♂を育て上げたサヤカ
 息子たちは群れから離れてしまう宿命だから、もし娘♀がいたら、今ごろは子や孫に囲まれて暮らしていたのかなと思うと、切なくなります。いやいや、サヤカから逆に「子どもがいないんだから、自分の心配をしてなさいよ。」と言われてしまいそうね・・・。
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 たくさんの人に愛されているサヤカ、彼女の写真をプリントしたトートバッグを持つファンの方もいらっしゃいました。園のスタッフさんから、30回目の誕生日と紹介されても、バースデープレゼントもないし、普段の生活と変わりはなく・・・。
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 子ザルさんたちに優しく毛づくろいしてもらって
穏やかな午後のひとときを過ごしていました。
 
 その後、エサの麦まき時間があり、再び柵にあごをもたれかけたサヤカの視線の先には・・・毛づくろいをしてもらう第1位のゴローの姿がありました。
さやかさんとゴロー.JPG
 長男のゲンキは、今ごろどうしているかしら? もうゴローくらいの歳になるなぁ。とか思いながら、彼を見つめているのかしら?などと勝手な想像を・・・。
 
 冬の訪れが早い山の中で、群れの中心から離れたところや、寄せ場近くの片隅で一頭で頑張っているサヤカ。ケガをしないように、気をつけて暮らしていってほしいと切に願っている私です。