沈黙~掌のクロス [☆映画(Cinema)]
マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」
Silence
映画を観てから、もう一週間ほど経つのですが
余韻というよりは、考えさせられることがいまだに多い。
昨年咲いた我が家の鉢植えチューリップ
花言葉は「博愛・思いやり」
この3人の体当たりの演技、凄かった。
パライソ(天国)に行くことをひたすら願い
懸命に生きていく
貧しい村人たちの信仰心の痛々しさ…。
原作本を読んだ時よりもリアルに伝わって
涙、また涙・・・涙が溢れてしまった。
辿りついた島に何匹もの「猫」
まるで「猫島」、これ監督の茶目っ気??ってシーンがあった。
長崎の猫は、短いしっぽや尾曲り(カギしっぽ)猫が圧倒的に多いのに、ずらりと揃った可愛い台湾(ロケ地)の猫ちゃん達(真直ぐしっぽ長)を見て、つい笑っちゃった。
篠田正浩監督の「沈黙」も観たけど、キチジローが手にした金子(銀)の気になる行方が、丸山花街辺りで遊んで使うという、原作にはない展開はよしとしても、百姓の女房の「モニカ」が武士(岡田三右衛門)の妻と同じ名で、「岩下志麻」というのがアレレ?という感じ。百姓役が似合わないとしても、座敷牢でのラストシーンは、「それはないでしょ!」と・・・。
比較しては悪いけど、ロドリゴの掌にモキチからもらった手彫りのクロスがあったという、スコセッシ版のラストは、とても感動的だった。 ★★★★☆
3代にわたってキリスト教に帰依していた系譜が母方にあり、棄教した吉利支丹の子孫になる私。上司であるお殿様が棄教・改宗したから、さっさとそれに倣ったのか、悩み苦しんだ末の転びだったのかは分からない。でも、ロドリゴやキチジローのように心の中にキリスト教の「愛の教え」を秘め、信じ続けたのではないかと思う。
2017-02-03 10:00
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