The Killer Inside Me~魔物が巣くう男 [☆映画(Cinema)]
1950年代、西テキサスの片田舎の街が舞台。まだTVが普及していない頃、音楽は、ラジオとレコード。主人公のいでたちが、カウボーイハットにウエスタンブーツ、シャキッとアイロンをあてたシャツとスラックス。予告篇を見た段階で、きゃー、デヴィッド・バーンみたい!
トーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」ではなく、「TRUE STORIES」のほう・・・ただ格好が似てるという点で。
映画が始まるや、流れる曲が
『Fever』
思わず、指を鳴らしてしまいそうに・・・。
おまけに、微熱が、出そうな予感すら・・・。
主人公のルー役は、ジェシー・ジェームズを背後から撃った男!の印象が強いケイシー・アフレック。そして、『あの頃ペニー・レインと』の幼顔と、『10日間で男を上手にフル方法』のコミカルな彼女の残像が大きいせいか、すっかり大人びて見えたケイト・ハドソンが、その婚約者役。
身の毛の弥立つ、鬼畜な男「ルー」
スクリーンから顔をそらしてしまう場面もありました・・・。
でも、ストーリーの展開には、引き込まれるものがあり。衝撃度と、誰しもが持っているだろう二面性の極みの怖さを感じました。
リトル・ウイリー・ジョンの『Fever』といい、ノリノリなウエスタン・スイング~ボブ・ウイルス&ヒズ・テキサス・プレイボーイズ『Jolie Blond Likes The Boogie』、スペード・クーリーの『Shame On You』 などなど、当時の音楽が乾いた空気を和ませるかのようで素敵でした。サントラ盤を探してみましたが、発売されていない様なので、残念・・・。
★★★☆☆+1/2★
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