Le Concert

Le Concert～邦題が「オーケストラ!」

 

主人公（アンドレイ）は、30年前にはボリショイ交響楽団の名指揮者と謳われていた人物・・・今は、しがない劇場清掃員のおじさん・・・。

なぜ彼がこんな立場になってしまったのか。「なりすまし楽団」を作ろうとしている本当の目的と真意はなんなのか?。どうして「チャイコフスキーの"ヴァイオリン協奏曲"」なのか?という疑惑の複線を交わせながら、面白おかしくも感動的なストーリーへと展開させていくという、醍醐味と業のある映画でした。

 

 

アンドレイ（アレクセイ・グシュコブ）とヴァイオリニストのアンヌ＝マリー・ジャケ（メラニー・ロラン）の関係については、私と同じ想像をしていた人が大部分なのではないかと思います・・・。この辺りがなかなか憎い筋書きでした。

楽団員集めのドタバタ劇は『ブルース・ブラザース』、そして、人間愛溢れるテーマでは『北京バイオリン』を思い起こさせる映画でした。ミュウ＝ミュウが謎を秘めたアンヌのマネージャー役を冴演していて「さすがだな」と思いました。

元楽団員たちのバラエティーに富んだ現在の職業・・・救急車の運転手も面白かったけど、アダルト映画の効果音製作者集団～編み物をしながら、きわどいシーンのアフレコをするご婦人には参りました。

 

この映画を是非とも劇場で観ようと思ったのは 『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』の「カリウ」がヴァシリ役（コンマス）で出演しているから～!!カリウ以外のバンドメンバーの見覚えある顔がチラホラして・・・ロマ（ジプシー）役で登場していました。たくましく華やかに活躍するロマたちのシーンは最高に楽しく、抱腹絶倒です。★★★★☆＋1/2★

 

『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』はこちらの映画にも出演しています。

 

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