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竹田の城下町を歩く① [☆旅空百景]

城下町、竹田へ行きました。足に自信がないので、今回は「岡城跡」への登城は見送りです。
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豊後竹田駅前の「時の流れ」
「竹楽」開催のため、竹組み枠が作られていました。
 

「ニャー駅長」が、交通事故で亡くなり、新任のネコ駅長さん就任もなく、さびしくなった駅の待合室でしたが、運よく上りの赤い列車「九州横断特急」と黄色い普通列車「一両列車」をカメラにおさめられました。
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目的地のひとつ「由学館(ゆうがっかん)」
 隈研吾氏の設計によるものというのが一目瞭然、根津美術館のアプローチを城下町風(田舎版)にした感じ。期待を膨らませる佇まいで、館内まで誘う演出であり、手法だと思います。
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 謎を秘めた「サンチャゴの鐘」を観るために訪れました。
 鐘は、2020年からこちらに収蔵、展示されています。自動扉の先、暗い部屋の中央に荘厳なる姿を浮かび上がらせ、録音された鐘の音が清らかに鳴り響いてきました。
 2015年に「県立歴史博物館(宇佐)の特別展」で初めて目にしてから8年ぶりの対面は、ドラマチックさが倍増した感がいたしました。
 団体で長崎県島原市からお越しになっている方々と一緒になり「スクリーン上映」をご相伴、岡城の歴史を学びました。来館が「サンチャゴの鐘」という縁もあって、原城跡へ是非お越しあれと、お誘いいただきました。
 
 ところで、「サンチャゴの鐘」はキリシタンたちが、密かに長崎より竹田に運び込んだ(キリシタンロード)という説には無理があるのではないかと思います。
 やはり、長崎奉行だった竹中重義が国元の府内城へ、自身のキリシタン弾圧の戦利品として、持ち帰ったものではないでしょうか・・・。
 悪事露見により切腹の沙汰をうけた竹中重義、凄まじいキリシタンへの弾圧を(穴吊しを考案したり)重ねていた人物。のちに、城番を任された中川久盛がキリシタン殉教者への悔恨か畏怖の念を抱き、竹田へ移動させ鐘を幽閉したのではなかろうかと思います・・・。お城の「不浄蔵」という場所から発見されたというのが気になります。