ローザンヌ歌劇場オペラ《カルメン》 [☆舞台(Stage)]
オペラに行きました。我が家の台所事情では、たやすく"オペラ鑑賞"なんて贅沢はできませぬ。なんと!幸運なことにペアチケット(ロハです)が舞い込んで来たのです!。
《カルメン》は好きな女優さんのひとり、ファニー・アルダン演じるところの『永遠のマリア・カラス』でマリア・カラスがオペラ映画『カルメン』を撮るという~《カルメン》以来です。そして、オペラで観るのは初めてのこと。
開演前にサウンド・チェックしてたので、オケピ見学。読書してたり、弦楽器のお姉さんはナンプレ(数独)を解いていたりと和みムード、いい雰囲気~。
序曲・赤の背景に四人の闘牛士が磔刑の十字架下、祈りを捧げる絵画的なシーンで幕開け。最初はちょっとオーケストラの音が小さいのでは?と思いました。 もっと「血湧き肉躍る」を期待してたので・・。
衣装がシックでギャルソン風でもあり、いかにもロマ(ジプシー)というスタイルではなかったので新鮮。たばこ工場のシーンなどは、ラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』は、こんなのをヒントにしたのかな?と思わせるものでした。酒場のシーンはバレエダンサーがフラメンコを踊っていたので華麗かつエレガント。
カルメンの『ハバネラ・恋は野の鳥』、ミカエラの『何も怖くなんてない』どちらも甲乙つけ難い、素晴らしい歌声でした。
冒頭の闘牛士たちが、休憩後の第3幕=間奏曲で「闘牛士二人」と「仕立て屋」「刃物売り」に扮し、スロモーションのマイム劇を演じたシーンも印象的で素敵でした。彼らもバレエダンサー(ルードラ・ベジャール・バレエ学校)とのこと、きゃ~。(今度生まれかわった時は必ずダンサーの彼をつくる~!)
また、地元のアンジェルス児童合唱団が子役として出演して清らかな歌声を披露。少しぎこちない演技も可愛らしく、見事にこなしていました。かなり練習を重ねたんでしょう、立派でした。大分は豊後と呼ばれていた遥か昔、1557年の復活祭前のごミサで、日本初の聖歌隊が教会で(ラテン語だったのでしょうね。)歌ったという西洋音楽発祥地とのこと。そんな遺伝子を持っている子供たち~BLAVO!
見ごたえたっぷりな生オペラを堪能いたしました。ところで、男の嫉妬はホントこわいですね。
(10月22日(水) iichikoグランシアタ)