貸切湯を利用できるというので、青山町の

『白蓮の湯』へ行ってみました。




「あかがね青山治療院」内にある「白蓮の湯」

 

赤銅御殿(伊藤伝右衛門別宅)旧敷地の一角に建つ

目を見張るほど素敵なお宅で、伝統芸能の先生がお稽古場付きの

住居として建てられたいうお話を伺い、合点がいきました。

 



明り取りの窓は、まるで欄間のように見えたし

湯船の窓からは坪庭が臨め、意匠を凝らした造りでした。



ペンギンの「湯温計」があるという、嬉しい心配りもあり

(この日は、約39℃という夏場の適温になっていました。)

 



竹林にも見える小庭を眺めながら

極上のひととき#59127;を過ごしました。

 

肌に優しくまとわりつく、柔らかなお湯で

これはもう、正真正銘の「美人の湯#59127;」

 

 白蓮の作った戯曲『指鬘外道』の序に

「豊後別府温泉別荘にて」と記してあって

 『時は今真夜中・・・

天然に流れ出づる温かい泉は

晝も 夜も 間断なく 流れ あふれて

湯槽の上をさらさらと 音立ててゐる・・・

今 私は 身に一絲も帯びぬ裸で
やはらかい泉の中にしみじみと 身を浸してゐる 

おお 月はさっきから覗いてゐるではないか』

   

真夜中にひとりっきりで、贅を尽くした別荘の湯へ浸る白蓮の

虚無感かしら、それとも・・・開き直りにも私にはとれました。

赤銅御殿(伊藤伝右衛門別宅)の浴室(温泉)は

43平米くらいの広さ(1LDKか2Kほどかな?)で

緑深き庭園の中央に存在し、周りがぐるっと池で囲われて

「水の中に浮かんだ浴室」のようだったといいます・・・。

これはもう、現実離れしすぎてて、想像することが難しいから

「白蓮の湯」で「美人も入った温泉に

浸かっちゃったよ~#59127;」って感じを味わいました。

 

ここの治療院は、広い間取りで、ゆったりとできそうで

大きな掃き出し窓からは、趣ある日本庭園が眺められる贅沢な設え

もし、別府に住んでいたら、温泉に入ってから

ゆっくりと、鍼灸を施術してもらうのにな~って

思ったら、別府に住みたくなってしまったのでした。

 

 貸切湯の料金は「700円」
ひとりにつきのお値段です。

利用時間は10時から15時まで

火曜日・日曜日(第1、第3、第5)がお休み


#59015; 電話予約(0977-75-8899)が必要なのでご注意ください。


 

 ちなみに【白蓮が入った赤銅御殿の温泉は、源泉が55.0℃

pH7.7 弱アルカリ性の炭酸水素塩・塩化物泉】

北浜やその周辺エリアに点在する温泉に

この泉質に似たものが幾つかありますね・・・。