土鈴の「おかめ&ひょっとこ」

良い表情のお二方


 

ところで、今回は「おかめさん」が主役

 

 「おかめさん」といえば、「天鈿女命(アメノウズメノミコト)」が起源で、そのお面は神楽にも度々登場し、文楽の「お福(お多福)」さんは、その派生という、ステレオタイプなイメージを持っていました。

 

しかし、この『 日本のヤバい女の子 』という本を読んで


 ほかにも「おかめさん」がいることを知りました。

【献身とヤバい女の子 おかめ】

 


 それは、京都・大法恩寺に伝わる

「おかめ物語」

  おかめさんは、大工「長井飛騨守高次」の妻だったという。

  その夫が本堂の建築で棟梁を務めたが

  大切な柱を寸法間違いし、短く切って大ピンチに。

  おかめさんの「枡組」にする考案により、窮地を乗り越えた。

  なのに、素人の妻が夫を救ったという事は

  「夫の恥」と、自ら命を絶ったという。


  

こんな「なんでやねん!」な理不尽な話があったとは・・・。


口封じのため、夫の高次がおかめさんを

殺めたとの説もあるような、ないような・・・。


家出するとか、いっそ尼寺に入ればいいのに~。

 

この悲劇を知ることにより、朗らかで明るく楽しい人と

思いこんでいた「おかめさん」に、暗く悲しい一面が・・・。

 

「フェデリコ・フェリーニ」の映画『道』の

「ジェルソミーナ」に姿を変えてしまったのです。



「おかめさん=ジェルソミーナ」


  

 ここで「ひょっとこさん」にも登場してもらいましょう。

 

「おかめ&ひょっとこ」コンビが

「お化粧室」の目印になっていることがあり

こういう表示は洒落ていて、いいです#59130; 

それで、見つけたものを載せてみました。




 



 上は、荒川区東日暮里の

 「羽二重団子」本店の店内

 (ここは、昨年の5月にリニューアル

 オープンされたとのこと。)

 リニューアル前のものなので

 お手水前に、まだ存在しているかは?

   その後のことは、不明です・・・。

 なかなか、風情のあるものでした。

  

 左は、別府・鉄輪温泉

 「もと湯の宿・黒田や」の

 レストラン「海山の蔵」内

 美味しい「地獄蒸し」が有名だからか

 竹の蒸しザルに、お面がのってます。

 

どちらも微笑ましくて、和ませてくれますね。