「キャロル」ってタイトルからして「クリスマス・キャロル」のこと?と勘違いしてました。 テレーズの帽子とクリスマスシーズンから勝手に・・・。でも、テレーズといえば、聖女・テレーズ(リジューのテレーズ)がいますね。
 
 オーストリッチやワニ革のハンドバッグ、ブロンド色したミンクのコートにレイバンと思われるサングラス。ヴィンテージなファッションのエレガントで瀟洒なことといったら!!。アクセサリーの付け方も、ブローチを留める位置など細部にわたって、もう目が離せなかったです。
そして、どの色遣いもがオシャレで
トッド・ヘインズの操る、色合いが彩しい
彩し(あやし)すぎる・・・。
 
「エデンより彼方へ」をも彷彿とさせる
 1950年代のクラシカルで独特のこだわり
私にとっては、「ハァーっ」とため息の連続
めくるめく世界の再現でございました。
 
 途中の展開が「テルマ&ルイーズ」のようなロードムービー風であったのもご愛嬌といえるような・・・。ラストがホープレスでない点が心地よかったです。
だから、トッド・ヘインズが好きなのよっ!!
 
キャロルの旦那の凄まじいジェラシーが
コワかった
 妻の浮気(というよりも不倫)相手が同性の男だったら、ここまでないんじゃないかなぁ?
男が女にジェラシーの図、ぞーっとしたわ。
 
 ところで、母のお下がりの若草色のオーストリッチのバッグの色が、キャロルのハンドバッグと少し似ているものだがら、クローゼットから引っ張りだして、ぶら下げて歩いている私。ただし、本物のオーストリッチではなくて、どう見ても型押しのようだから、「リッチもん」違いだけど・・・気分はリッチなのです~。
★★★★☆+1/2★