シメオンという洗礼名をもつ黒田官兵衛のお菓子をいただきました。

お菓子の名前は、「黒田丸官兵衛」ネーミングが一字違い?      

こんがり焼けた生地の中は、餅粉のもちもち感と、しっとり黒豆がころりん。

この手の商品、大河ドラマ商法と言ったら、失礼だけど・・・さもありなんな便乗系。

今年の黒田如水(官兵衛)の命日法要に、カトリックのごミサも執り行われたと数日前に知ったばかりでありました。

ところで、同じくキリシタン大名で、遠くローマの地にまで名を馳せた大友宗麟(義鎮)

宗麟の洗礼名~「ドン・フランシスコ」というお菓子がこちら~

美味しい焼き菓子で、中身がリンゴとブルーベリーのジャム入り。洋菓子風で南蛮交易っぽい。有名な「ざびえる」にも、引けを取らないのではないかと思える、南蛮菓。

「ざびえる」は、聖フランシスコ・ザビエルに因んだ銘菓

高級感が漂う箱入りを手土産に買い求めるものの、白餡が苦手なので、食べるときは白餡の銀色は避けて、ラムレーズン入りの金色ざびえるだけを選んでしまいます。

吉利支丹のお菓子

最後は、「ペトロ岐部」

聖フランシスコ・ザビエルの列聖式に出席したといわれ、7月4日に江戸で転ばず(棄教せず)命を落とした

ペトロ・カスイ岐部(1587~1639)

南蛮物語とありますが
西洋的な雰囲気は感じず?

栗の入った白餡で
ミルクとバターがたっぷりとのこと
それなりの美味しさであるものの
 
千鳥饅頭やその他のまんじゅうにも似てるし
正直に言って
どうにもこうにも、見るからに武骨・・・
もう少し、どうにかなりませんかしら。
 

数年前にバスツアーで、国東にある記念公園の近くを通過した折には、ガイドさんが『東洋のマルコ・ポーロ』と説明されただけでした。彼の偉業や現在、マザー・テレサと同じ福者であることや江戸で壮絶な殉教を遂げたことなど、一般的に知られていないのが残念でなりませんでした。

かくゆう私も、学生時代にペトロ岐部のことを調べていたシスターからお話を聞かなければ、興味を持ち、本を読むこともなかったわけですが・・・。

キリスト者の視点からとらえた遠藤周作氏の『銃と十字架』より、他力本願の仏教徒という松永伍一氏の『ペトロ岐部』のほうが、私には読みやすく理解しやすい内容でした。
 
ところで、明日の殉教祭に在日ローマ法王庁大使さまが、お越しになるとのことです。こうなると、いよいよ聖人になる日も近いのでは?と思わずにはいられません。  
頑強な精神を持つ海の男
神父さまというより戦士
ペトロ・カスイ岐部
いつの日か、記念公園に佇む神父さまにお会いしたいと思っています。