デトロイトといえば、モータウン

そのモータウン・レーベルの陰に不屈のブルースを歌うシンガー「ロドリゲス」が眠っていた 。

本国・アメリカでは無名。でも、南アフリカでは絶大な人気を博し、大ヒットを生み出したというのだから、月並みな表現ながら、事実は小説よりも奇なり。

すでに音楽活動からは遠ざかり、道路工事や家屋の解体などの肉体労働をしながら生計を立てていた男が、眠りから覚め見事に復活し、伝説を作り上げてゆく様がとても痛快でした#59130;

ドキュメンタリーがすすむにつれて、豊かな心を持つロドリゲスの紡ぎ出すメロディーと優しく切ない歌声が、アパルトヘイトの気運に乗じながらも、荒れすさんでいた当時の南アフリカで受け入れられたことが納得できたし、眠れる獅子が雄叫びを上げたかのよう・・・。

モータウンの傘下にあったというレーベルの得た印税は、どこに消えてしまったのでしょうか? 。鍵を握る狸な親父から胡散臭さが充満しとりました(笑)。親父が何気なくもらしたブッダ・レーベル【Buddah Records】の名?レーベルマークのブッダのにやけたお顔が、ふと浮かびまして・・・ありゃりゃ?。そちらに化けましたかな?

見事にはぐらかされましたが、それって『知らぬが仏』ってことでしょうかね。

このレコードジャケットのロドリゲスがブッダっぽい座り方をしているし??

タキシード姿で、工事現場の仕事をするというのだから、さながら、武士は食わねど高楊枝#59130;気骨ある姿に感動しちゃいました。

ブルースは金満家が、尤もらしくプレーしちゃイカーンですもん・・・銭金の問題ではないという姿勢のロドリゲスは崇高すぎます。

★★★★☆