~きっとここが帰る場所~

This Must Be The place

実をいうと、デヴィッド・バーンめあてでした・・・。 御髪が、シルバーになっても相変わらず渋いし、カッコイイ。でも、予告篇の"お化粧をほどこした"ショーン・ペンの姿には「??」。

ロードムービーは、好きなほうなので、それなりに楽しめましたが、監督のデヴィッド・バーンへの肩入れぶりが随所にうかがえまして・・・。え、これ『 トゥルー・ストーリー』のシーンによく似てないかしら?ってな調子でございました。

妻役のフランシス・マクドーマンド、セラピストのような存在で、元ポップスターを影で支える強くて憎めない妻を好演・・・上手すぎる!。その上、お金には困っていないのに、趣味で消防士さんとして働いているような設定が大笑いです。なんたって、この人ほど制服のあるお仕事、お堅い職業が似合う人はいないのですもの!!。
 
てっきり主人公の娘(養女)だと思った個性的な少女(あのU2ボノの愛娘が出演かぁ・・・)は他人だったりと、周囲の人間関係が少々わかりにくかったです。父親の危篤の知らせを受けたとき、年配の女性が母親?と、やっと分かってきた始末。そして、最後のシーンで、その母親は、どうやら認知症を患っているのだと私は解釈したのですが・・・。虚像を捨て(化粧を落とし、髪を短く切って)本来の息子に戻った彼の姿に思わず笑みがこぼれました。「お帰りなさい!!私の息子」
★★★☆☆