私は、空路があれば線路(陸)を走らず、迷うことなく空路#58978;を選んでいた。長時間、線路を走ると、体にガタゴト音が残って(染み付いて)しまい、疲れるからだ。昨今では、車体・線路事情もよくなり、速度も上がり快適になってきたので、列車#58973;に乗ることも躊躇しなくなった。一度だけ乗ったことのある上海磁浮列車(リニアモーターカー)は、浦東空港から、ただ真っ直ぐ走り、車窓の風景を楽しむ間もなく(速度計表示にくぎづけ)、龍陽路駅に到着してしまった・・・。速いだけで、風情のない列車も面白みがないけれど・・・。気持ちの余裕と遊び心を持ち合わせていないと、列車の旅を楽しめないのではないかしら?とも思う。

この映画に登場した日田彦山線の風景といい、つくづく、九州は『列車旅行』#58976;にもってこいの土地柄だなぁと思った。森田監督は、ヒット作になったら、シリーズ化したいと願っていらっしゃったとのこと・・・うーーん、とても残念。大好きな『南阿蘇のトロッコ列車』なども登場したかもしれないのに。


不動産会社の社員「小町=松山ケンイチ」と、町工場の跡取り息子「小玉=瑛太」。鉄道好きが縁で知り合う二人。マニアさん同士の会話は、音楽という共通の趣味を通じて知り合った人たちとも合い通じる・・・例えば、「初めて買ったロックのレコードは、なに?」など、常套句(常トーク)のようなもの・・・彼らの話に、おもわず口元がほころんでしまった。ゆで卵と焼き鳥を一緒に食べるという、「親子共食い?#59131;」が、メチャ美味しそうだったので、マネしてみようっと!。

君達は、愛すべきマニアさん!!

伊東ゆかりの「小指の想い出」 が飛び出したので、あわや、松坂慶子が「愛の水中花」?と期待してみたりも。

★★★☆☆+1/2★