かまどの「白玉(しらたま)」


 「かまど地獄(鉄輪)」のチケット売り場で、五千円札を出して支払ったら、千円札と間違えられ、あやうく四千円も大損しそうになった「お釣銭間違い事件」発生。「団体さんが多いとはいえ、困った受付のお姉さんだわよね~」と、ぼやきつつ、地獄の一丁目へと進もうとしたら、妖のごとき白猫の「白玉」が狭い塀と壁の隙間に鎮座し、薄笑いを浮かべていた。(これは、"True Story"

 白玉:「いらっしゃいまし~フフッ、お客さん、難儀でござったな」

わたし:「おったまげー! こんなところに白猫さんが・・ちょっと~、びっくりさせないでよ!」

  

筋湯通りの「ニッチ・ガール」



鉄輪温泉街・筋湯通りの一角で出会った

リッチ・ガールでもビッチ・ガール

( ダリル・ホール&ジョン・オーツ「Rich Girl」)

でもない『You are a  niche girl』

「ニッチ・ガール」

家と家の隙間から「ここがあたしの棲家の入口

だからナイショにしてね!」(右耳にカットあり)

  

楠町の「箱寝子(はこ・ねこ)さん」



「眠いんだから、かまわないでよ!」と言いたげな

箱座りの寝子(ねこ)(右耳にカットあり)

 

秋葉町「うたた寝のマダム・ミツコ」




日光東照宮の「眠り猫モデル」にも負けない

眠りっぷりのミツコ(光子)さん

 

不老泉の「旗本退屈にゃん」こと

「早乙女にゃん殿介」

口ぐせは「退屈で仕方にゃい、にゃん」

側 用 人:「殿、そこで寝ていては、お風邪を召しまするぞ」

にゃん殿介:「にゃに~ぃを申す。それがしは寝ておらぬぞ。」

 

松原公園・鼈甲屋の「かめ子嬢」



(その昔、別府にも「べっ甲の専門店」がありまして

店の前に大きなはく製の亀さんが飾られていたわ・・。)

秋の日差しに誘われて、鼈甲屋の一人娘・かめ子は

お忍びで松原公園へ、黄金色の銀杏の木を眺めていた。

(首輪のある飼い猫さん)

 

 千代町の「カーセンサー・検太郎」



タイヤと排気ガスの匂いを嗅ぎまわりながら

駐車場の車チェックに余念のない「検太郎」

 

松原町の「たそがれキジ兵衛」



西日さす空き地の片隅で、夕陽に向かい
たそがれ時に何を思うか無想の極致か?

「キジ兵衛」(右耳にカットあり)

 

 戦前の古い家屋立ち並ぶ、温泉街でもあり「泉都」でもある別府。お家のある猫・お家はないけど棲家のある猫・野良暮らし猫・地域猫といろんな境遇の愛すべき猫たちが、温泉の温かさと人々の心の温かさの中で、共存し暮らすところ「べっぷ」。

 飼い主のいない猫たちは、子孫を残せない手術を受けた証に「耳カット」をされていて、♂が右耳♀が左耳ということになってるよう。桜の花びらのようなカットから「サクラ猫」とも呼ばれているそうな・・・。

 写真の猫ちゃんたちは、わたしが勝手に♂♀イメージで名前を付けてるので、ご了承を・・・。