『おかめ』さん [☆雑記帳]
土鈴の「おかめ&ひょっとこ」
良い表情のお二方
ところで、今回は「おかめさん」が主役
「おかめさん」といえば、「天鈿女命(アメノウズメノミコト)」が起源で、そのお面は神楽にも度々登場し、文楽の「お福(お多福)」さんは、その派生という、ステレオタイプなイメージを持っていました。
しかし、この『 日本のヤバい女の子 』という本を読んで
ほかにも「おかめさん」がいることを知りました。
【献身とヤバい女の子 おかめ】
それは、京都・大法恩寺に伝わる「おかめ物語」おかめさんは、大工「長井飛騨守高次」の妻だったという。その夫が本堂の建築で棟梁を務めたが大切な柱を寸法間違いし、短く切って大ピンチに。おかめさんの「枡組」にする考案により、窮地を乗り越えた。なのに、素人の妻が夫を救ったという事は「夫の恥」と、自ら命を絶ったという。
こんな「なんでやねん!」な理不尽な話があったとは・・・。
口封じのため、夫の高次がおかめさんを
殺めたとの説もあるような、ないような・・・。
家出するとか、いっそ尼寺に入ればいいのに~。
この悲劇を知ることにより、朗らかで明るく楽しい人と
思いこんでいた「おかめさん」に、暗く悲しい一面が・・・。
「フェデリコ・フェリーニ」の映画『道』の
「ジェルソミーナ」に姿を変えてしまったのです。
「おかめさん=ジェルソミーナ」
ここで「ひょっとこさん」にも登場してもらいましょう。
「おかめ&ひょっとこ」コンビが
「お化粧室」の目印になっていることがあり
こういう表示は洒落ていて、いいです
それで、見つけたものを載せてみました。
上は、荒川区東日暮里の
「羽二重団子」本店の店内
(ここは、昨年の5月にリニューアル
オープンされたとのこと。)
リニューアル前のものなので
お手水前に、まだ存在しているかは?
その後のことは、不明です・・・。
なかなか、風情のあるものでした。
左は、別府・鉄輪温泉
「もと湯の宿・黒田や」の
レストラン「海山の蔵」内
美味しい「地獄蒸し」が有名だからか
竹の蒸しザルに、お面がのってます。
どちらも微笑ましくて、和ませてくれますね。
2020-04-19 14:00
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