地中の眠りから覚めた「宗麟とキリスト教」 [☆雑記帳]
昨年(令和元年)の秋(9/21~11/24)に
埋蔵文化財センターで
「宗麟とキリスト教」という
企画展がありました。(驚くなかれ、入場・観覧無料)
大目玉は、島原の原城跡から出土した
「黄金の十字架」という貴重なものを
(なんと、段々畑から出てきたそうな!)
この目で拝むことができました。
それはそれは、小さいながらも
まばゆく怪しく光る緻密な加工の十字架で
クロスのてっぺんにはルビーのような紅い宝石がはめ込まれ
わたしには、王冠か何かの飾り、もしくは
ミサ用の司教杖の装飾の一部のようにも見えました。
また、千々石ミゲルの妻と思われるお墓の副葬品やミゲル自身と思われるお墓の発掘状況などの興味深いお話を伺いました。講演を聞きに来られていた老若男女、いろんな年代の方がいらっしゃいました。椅子に座れない方もいたほどでした。ミゲルが信仰を捨てていなかった?というと、マーティン・スコセッシの映画「沈黙」のパードレ(ロドリゴ神父)の掌に握られた手彫りのクロスを重ねてしまいそうになります。
平成27年の秋(10/16~11/23)には、「キリスト教王国を夢見た大友宗麟」という特別展が宇佐市・宇佐風土記の丘(歴史博物館)でありました(観覧料は¥510)「崎津教会の白蝶貝製メダイ」や「サンチャゴの鐘」などが特に印象に残るもので、こちらもとても見応えあるものでした。
おみやげで(クイズに答えてバッジをいただきました)
キリスト教のユートピア(理想郷)
「ムジカ」をつくるという夢にやぶれた
キリシタン大名「宗麟」
その家来衆で、キリシタンに改宗し、そののち再び仏教徒(禅宗)に戻った(棄教した)一族の子孫であるわたし。
キリシタン文化のもたらしたものは、いったい何だったのかとの問いを
埋もれていた過去が、教えてくれるような気がします。
これからの新たな発掘調査と研究に
期待していきたいと思っています。
2020-01-24 15:00
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