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◇◆蓮と蓋碗◆◇ [★茶余飯后]

久しぶりに飲んだ白茶、数日前にジャスミン茶を飲んだときのホタル焼きポットが手近にあったので、それを使ったのですが、これがまずかった・・・この種の茶葉はポットなどで淹れるてしまうと、せっかくの風味がイマイチ出ないよう。

蓋碗①.jpg

 

というわけで、仕舞い込んだ蓋碗を引っ張り出して仕切りなおしです。

6月にふさわしい蓮の花の蓋碗

これは、お気に入りのお茶専門店『叙友茶荘(上海)』で購入したもの。茶碗の裏に景徳鎮と書かれていますが、私にも買えた手頃な普段づかいのものです。とか言いつつ、大切に箱に入れてます・・・ビンボーくさい(?)。

蓋碗②.jpg

影揺江浦月 香引棹歌風

蓮花の反対側には、全唐詩・李嶠の詩が書かれています。達筆な、くずし字なので文に辿りつくまで、ちょっと時間がかかってしまいましたわー。お習字や書道で草書や隷書など一通り習ったことがあっても、私には難しくて、特に「香」の字が読めずメゲそうになりましたが、助っ人のインターネットのお陰・・・ネットのない時代だったら、きっと判らずじまいだったことでしょう・・・便利な時代になりました。

この詩で、私の思い浮かべる風景は~「海辺の浜で釣り糸を垂れていると、入り江に映る月の影が揺れ動いたと思ったら、清々しい磯風が吹いてきた。その磯の香りと風に乗って、彼方より船頭さんの舟歌が聞こえてきた」~(たぶんに、怪しげな誤訳・・・。)

甘い香りの漂う、産毛のような毛羽立ちのある「白毫銀針」を、蓋をずらしつつチビチビと、スズズーッと抹茶をすするがごとく飲む。蓋碗も馴れれば、とても飲みやすい茶器だと思いました。

 

こちらは、温泉熱で花咲く~ べっぷ[いい気分(温泉)]海地獄の蓮の花です。ムンムンする温室の中で極楽花[いい気分(温泉)]

蓮.jpg
 

蓮は、中国では縁起のよい草花とされ、「美人」「清廉」という意味合いもあるとか。茶碗の蓋にも「清廉」と書かれているようです。

実は、一昨年・昨年とこの時季、蓮の花を咲かせてみたくて、蓮のタネから育てるキットで栽培してみましたが、ダメでした。

蓮のタネを紙やすりで、ゴリゴリと指が痛くなるほど削って、水栽培で発芽させ、赤玉土をこねて植えるというガンバリ作業をしたものの、秋を迎えると間もなく枯れてしまいました。

あえなく夢は打ち砕かれ、三度目の正直?といきたいところですが、二度あることは三度ある?なんてマイナス思考も浮かび・・・。もし、やる気がおきたら、再々挑戦するかも、魅惑の蓮に誘われて・・・。


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